ごみに付加価値を持たせてアップサイクルしよう!
アップサイクルという言葉をご存じでしょうか。日本ではあまり聞き馴染みがありませんが、アップサイクルとはリサイクルのように単純に製品を素材として再利用するだけではなく、よりクオリティの高い製品として活用して製品としての価値をアップさせることです。
また、リサイクルのように必ずしも素材の段階まで加工する必要はないため、余分なエネルギー消費を必要としません。それにより、環境への配慮がリサイクルよりもできることからリサイクルの1歩先を行く考え方を含んでおり、SDGsにもある通り、持続可能な社会を目指す上でとても大事な手段と言えます。世の中に出回る多くの製品は消費をする前提で製造されています。
その価値は当然長期間使用して摩耗したり、破損するなどしてどんどん落ちていき、最終的には捨てられてしまいます。その捨てられてしまう所まで価値が落ちてしまった製品に付加価値を付けることで、元の製品よりも価値を高めて活用する。この一連の流れをアップサイクルと言います。
ただ、アップサイクルをするためには製品にどのようなことをすればいいのでしょうか。似ている言葉のリサイクルでは、例えばペットボトルを分解し、再加工して再びペットボトルを製造することなどで製品の再利用を図っていますが、それだけでは製品としての価値は大きく上がっていません。
アップサイクルをするためには、元の製品の用途に囚われない活用が大切であり、材料や形状を利用し、最大限その製品の持つ特徴を活用することが大切です。例えば、アルミ缶やスチール缶をガーデニングに使用したり、ジーンズを加工してバックにすることもできます。
他にも、身近な物をアップサイクルする方法はアイデア次第で無限にあります。また、製品の活用にかかるコストやエネルギーは最小限で済むのも見逃せないポイントです。そのため、ごみを活用する際にはリサイクルだけでなく、アップサイクルを行うのも有効な手段でしょう。